神戸は400年の歴史を誇る酒処

日本酒の街・神戸

神戸は異国情緒溢れる街のイメージが強いですが、実は日本酒処としても有名です。灘五郷と呼ばれる地域は「日本三大酒処」の一つで、『灘の生一本』は日本酒愛好家にとても人気の日本酒です。また、有名な白鶴や菊正宗も神戸・灘で誕生しました。神戸の日本酒についてご紹介します。

神戸のおいしい水

日本酒造りに欠かせないのが水です。神戸の水はかつて、世界中の外航船に給水されていました。船乗りたちから「赤道を越えても腐らない水」として神戸の水は愛されていたのです。源泉は神戸市灘区にある井戸で、酒の風味を損なう鉄分がほとんど含まれておらず、カルシウムやカリウムなどのミネラルを含む日本酒に適した湧水です。

灘五郷

灘五郷は神戸市灘区の西郷、東灘区の御影郷と魚崎郷、西宮市の西宮郷と今津郷の五つを指します。灘は酒造りにおいて地理的な利点がありました。海に面していたため、伊丹などの酒造地よりも江戸や大坂へ輸送しやすかったのです。また、大阪府北中部の摂津、兵庫県南西部の播磨、兵庫県東部の丹波など米の産地が近かったため、質の良い米を確保しやすかったのも有利に働きました。また、吹き下ろしてくる六甲おろしの冷気が冬の醸造に適しているともいわれています。そして、六甲のおいしい水のおかげで、神戸は酒どころとして大いに栄えたのです。

灘の酒造巡り

神戸市東灘区エリアには大小の蔵元が集まっています。おすすめのルートは、神戸三宮駅から出発して、神戸酒心館のある石屋川駅で下車。神戸酒心館では酒蔵見学や試飲が出来ます。ここでのおすすめは、ノーベル賞の晩餐会で振舞われたという『福寿大吟醸』です。

次に住吉駅で下車し、白鶴酒造資料館へ向かいます。昭和44年まで使われていた歴史ある酒蔵を再利用した資料館になっています。人形を用いて酒造りを分かりやすく解説しています。

最後に魚崎駅です。神戸市東灘区魚崎には菊正宗酒造記念館と櫻正宗記念館があります。菊正宗酒造記念館では、江戸時代から続く菊正宗の伝統製法の工程や酒造用具を見ることができます。女性に人気の日本酒コスメなども買うことができます。櫻正宗記念館は魚崎駅から徒歩5分。館内で撮影した写真を赤米酒のラベルにして販売しています。

神戸の日本酒は、新酒は辛口で荒々しく、熟成させると円熟味のある淡麗辛口の味わいが特徴です。神戸を訪れた際は、ぜひ一度日本酒を堪能してみてください。