空き家の価値を知る

実家の価値をどのように把握したらよいのか

実家が空き家になったため売却を考える時、まずは空き家になった実家の価値を正確に把握することが必要です。家は解体せず残した状態、または家を解体して更地にした状態で、どのくらいの価格が適正なのかを把握していないと、いつまでも買い手や借り手が見つからないという事態が起こりかねません。どのように価値を調べたら良いのでしょうか。

国土交通省の不動産取引価格情報

空き家の価値を把握するためのひとつの指針となるのは、国土交通省が不動産取引価格情報を一般公開している土地総合情報システムです。現実に行われた不動産取引価格が公開されているので、空き家がある地域における土地・建物の相場を知ることができます。大阪府ですと、大阪市、堺市、高槻市、寝屋川市、岸和田市など、3000件ほどの不動産情報を見ることができます。

民間の不動産サイト

民間の不動産サイトでは、より簡単に不動産の価値を把握できます。民間の不動産サイトでは、駅からの距離や不動産の広さ、建築年数などの条件を検索条件に含めて検索ができるので、空き家と類似した条件の物件の取引価格を調べることができます。

人口の推移

空き家の価値を考慮する上で、地域の人口の推移にも注意しなくてはいけません。すぐに買い手や借り手が決まれば良いですが、なかなか決まらない場合は売却価格が適正ではないということになります。そこで地域の人口の推移に着目してみて、人口が徐々に減少しているのであれば、不動産に対する需要が低いと予想できます。その場合はあらかじめ売却価格を低く設定しておきます。

中古戸建てか更地か

空き家を解体せずに中古戸建てとして売り出すのと、空き家を解体して更地にして売り出すのと、どちらが良いのでしょうか。一般的に、建物の価値は20年を基準としていますので、それ以上の築年数だと解体して更地にした方が良いとされています。更地にしてしまえば、売却後に建物に気づかない欠陥が見つかってトラブルになるようなこともありません。築年数が浅く、日頃から手入れされていて、老朽化が進んでいないような家であれば買い手が付く可能性は高いでしょう。

中古戸建てにしても、空き家を解体した更地にしても、その地域に需要があるかどうかが重要になってきます。空き家になったからとすぐに解体してしまう、家付きで売りに出してしまうのではなく、まずは事前に調査をしてから決めましょう。