空き家を維持するコツ

空き家を維持するのは大変

木造家屋の空き家を放置し続けた結果、住居と認められずに固定資産税が6倍になってしまったという話は少なくありません。そのため、空き家をどうにかして維持しようとするわけですが、木造家屋の維持管理は大変なことで、金銭的にも身体的にも精神的にも疲れてしまいます。そこで、空き家を管理していくコツをご紹介いたします。

早期発見・早期修復

空き家は収益を生まない財産なので、出来るだけコストをかけたくないと思うものです。木造家屋の空き家は、雨漏りや害虫、雑草や台風などによる倒壊など、必ず問題が発生します。必ず問題が発生するのであれば、木造家屋の場合なるべく早い段階で解決しておいた方がコストはかかりません。先延ばしにせず、早めに修復することを心がけましょう。

隣の人を情報源にする

お隣さんは貴重な情報源となります。常日頃からお隣さんと仲良くしておけば、瓦が落ちたとか、動物が入っている等の情報を早いうちに提供してくれます。連絡先を教えておいて、空き家を見に行った際には手土産を持参して交流を深めておくと良いでしょう。これも空き家管理の一つと思って、定期的に行うと結果的に自分のためになります。

水と湿気に注意する

空き家の劣化の一番の原因は『湿気』です。水が細菌を増やして、細菌が虫を増やします。虫がいると動物が来ます。木造家屋自体も水で劣化します。なるべく湿気を溜めこまないようにするには、空気の流れが大事になります。部屋のものは全て撤去し、ふすまや戸は全て開けます。開けるだけでなく撤去しても良いでしょう。畳は全て上げた状態にします。空き家を見に来たタイミングで窓をあけて、扇風機を回すと良いでしょう。

床下の湿気

地面からは湯気のように湿気が上がってきます。床下が土なら、防湿シートと土間コンクリートで土を隠してしまうのが良いでしょう。お金はかかりますが、かなり湿気を防ぐことができます。また、床下換気装置を付けると更に良いです。

解体した方が安上がり?

空き家を維持するのには年間約50万円かかるといわれています。建物を解体すると固定資産税が6倍になることがネックと考える方が多いですが、維持する大変さを考慮すると、建物ごと売却する、もしくは解体して更地にして売却した方が手っ取り早いのも事実です。解体にもお金がかかりますが、自治体からの補助や、適正価格で作業してくれる解体業者を選べば、結果的に長期で空き屋を維持するよりも安く済むことがあります。空き家を解体するか維持するか、それぞれ長期的にどのくらい費用がかかるかをシミュレーションしてみましょう。