解体工事の手順

建物はどのように解体されるのか?

大阪には、大阪市中央公会堂や大阪府立中之島図書館などのレトロな歴史的建造物も多いですが、超高層のオフィスビルやタワーマンションも次々に建っています。中でも2014年に開業した大阪市阿倍野区の『あべのハルカス』は、高さ300mという日本一高いビルです。これら超高層建築物は高度な建築技術によって建てられたもので、完成までの技術が注目されがちですが、解体もまた技術や配慮が必要となります。今回は一般的な住宅の解体と高層建築物の解体の手順をそれぞれ簡単にご紹介します。

木造住宅の解体の手順

まずは、解体する家屋の近隣の状況を把握することから始まります。隣の住宅との距離や、道路の幅など解体工事をするにあたって、周辺環境により作業内容が大きく変わる可能性があるからです。解体工事は音や振動の問題だけでなく、車両の出入りもありますので近隣住民の方に極力迷惑がかからないよう前もってきちんと説明する必要があります。

実際の工事の手順は以下の通りです。最初に足場と養生の設置です。音だけでなく粉塵の問題もありますから、養生はしっかりと行います。その後、ガラスや畳など家の中にある不要な物を分別しながら撤去してから、石膏ボードや断熱材を手作業で解体していきます。そこまで手作業で行ってから重機による解体を行います。重機によって完全に解体した後に産業廃棄物の分別を行い、トラックで運び出します。最後に土地を綺麗な状態の更地にして終わりです。

高層建築物の解体の手順

近隣住民への説明は木造住宅の時と同じです。木造住宅よりも大きい建築物になるため、範囲が広がり危険性も高まりますから、説明はしっかりと行います。建物が大きい分、解体後の廃棄物も大量に出ますので、それらを集積する場所の確保なども必要です。

まずは足場を組んで防音パネルを設置します。それから内装材の解体を始めます。解体したものは手作業で分別されます。高層ビル等の場合、最上階から解体していきますので、重機の重さに耐えられるよう補強のための柱を設置することもあります。天井内の配管配線類等もきちんと分別します。その後、躯体(建物本体)を解体していきます。躯体の解体方法は地上からできる場合は地上から、クレーンで重機を上層階まで引き上げて解体していく方法など複数あります。

解体工事には廃棄物処理が必ず伴います。解体しながら適切に分別して廃棄しなくてはいけません。特にビル等は大量に廃棄物が出ますので、リサイクルできる物とできないものをしっかり分別することが必要となります。