遺品整理の進め方

遺品整理を効率的に進めるために

年老いた両親が亡くなると遺族は適切な時期を見計らって遺品整理を行わなければなりません。ところが、実家へ足を運んでから作業に時間と体力が必要だということに気付く人も多いようです。遺品整理を効率的に進めるためには前もって準備をしておく必要があります。

遺品整理は動きやすい服装で

遺品整理は想像以上に体力が必要で、重い物を運ぶこともあります。遺品整理が引っ越し作業と比較されることがありますが、仕分けした物をトラックで運ぶ点で類似していると言えるでしょう。そのため、汚れてもいい服や作業着など動きやすい服装で作業することが大切です。ゲガ防止のために軍手やサンダル(またはスリッパ)を着用してください。作業中はホコリっぽいのでマスクも必要です。

遺品はカテゴリーに分けて整理する

遺品整理は、あらかじめカテゴリーに分けておくと取り掛かりやすくなります。まずは通帳や年金手帳、思い出の品などを「貴重品」として段ボールやプラスチックケースに保管します。それから「リサイクル」できるものと「処分」するものを分けます。段ボールに入りきらない大きな物にはメモ用紙を貼り付けます。処分する家具などを解体するための工具も準備しておきましょう。整理した物を運ぶために台車があると便利です。

迷ったら「保留」で時間を大切に

形見として残しておくか処分するか、迷ってしまう物も出てくることでしょう。遺品整理は時間との勝負でもあるので、迷ったら「保留」するようして、次の作業に取り掛かりましょう。保留した物は後で確認してどうするかを決めます。

遺品整理業者を利用する

量が多すぎる、実家が遠方または賃貸住宅なので時間的な余裕がない、気持ちの整理がつかないなど、自分で遺品整理をするのが難しい場合もあります。こんなときは遺品整理業者を利用することもできます。時間と体力を節約するだけでなく、ただ処分するのは心苦しい遺品や仏壇仏具の供養などもお願いすることができます。賃貸住宅の場合は原状復帰のために特殊な清掃を行う必要があり、自力で行うには難しい作業もあります。このように遺品整理には引っ越し作業とは違う特殊な作業もありますが、遺品整理業者によっては一部の作業だけでも快く受け付けてくれる場合があるので、ぜひ相談してみてください。