遺品整理業務とは
遺品整理の仕事
亡くなった人の家財一式をご遺族の方に代わって整理や処分を行う仕事が遺品整理業務です。核家族化が進んだ現代社会において、需要が増えている仕事です。家族に看取られたものの、亡くなった後にいざ遺品整理をしてみようとしても、量が膨大でどこから手をつけたらいいかわからない、思い入れがあって整理が進まないということで遺品整理を業者に頼む場合もあれば、誰にも看取られず孤独死し、あまりに悲惨な状態だったり、遺族が遠方に住んでいるなどで遺品整理を頼む場合もあります。
親が亡くなった後の片付け
高齢化社会になり、元気なお年寄りも増えてきました。しかし、昨日まではあんなに元気だったのに、急に亡くなるといったことも多々あります。突然、親の遺品整理をすることになった場合、多くの方がどこから手をつけていいのかわからず途方に暮れてしまいます。長く生きていた分、物は増えていきますし、物を捨てないでとっておく方が多い世代でもありますので、いざ遺品整理をしようとしても大量の遺品を前にどうしたら良いのかわからなくなるのです。また、亡くなった方との思い出の品がたくさん出てきますので、整理や処分の作業に時間がかかってしまいます。
やはり親が高齢になってきた時点で、生前に整理しておくことが一番良いといえます。残しておくものと処分していいものを把握しているだけでも違います。なかには、親が突然亡くなったため、重要な権利書や貯金通帳がどこにあるかわからないといった場合も少なくないのです。
孤独死した場合の片付け
誰もが家族や親族に看取られて亡くなるわけではありません。近年は一人暮らしの高齢者の孤独死も増えています。死後数日経ってから発見されるというケースも多いです。生活保護受給者の方で親族がいない場合の遺品整理は、役場など公的機関が行ってくれるわけではありません。賃貸住宅の場合は、大家が負担する場合が多く、近年は孤独死に備えた孤独死対策保険というものもあります。今後、高齢単身者は益々増えていくと予想され、そういった保険の需要が増えていくと思われます。
孤独死防止の取り組みをしている自治体もあります。大阪府岸和田市などでは孤独死を防ぐためのマニュアルを作成し、地域で連携して取り組んでいます。高齢単身者自身も遺品整理や生前整理についてあらかじめ考えて、死後に対応する方たちが困らないようにしておくという意識を持つことを指導していくことも必要でしょう。