亡くなった親の家を片付ける

親の家の片付けは突然やってくる

一言で『遺品整理』といっても、容易なことではありません。結婚して所帯を持った場所が実家から離れている場合はなおさら大変です。大阪市の65歳以上の一人暮らし世帯は約19万世帯と、年々増加し続けています。親が亡くなった後の家を片付けることは大変だといいますが、どのように大変なのでしょうか。

思い出の品を処分するのが辛い

本人がいなくなった後の遺品整理は、残された家族が思い出の品を処分するということになります。これは心の負担がかなり大きいです。特に本人が日常的に身に着けていた衣類などは処分する際にどうしても生前の様子が思い出されて辛くなるものです。機械的にさっさと処分するものととっておくものとに分けられる人はなかなかいません。作業の途中で手が止まってしまい、時間がかかってしまうのは当然です。両親の死後、片付けに何年もかかってしまうという人も多いのです。かといって、生前から本人にいるものといらないものを区別しておいてと言っても昔の人はなんでも物をとっておくという人が多いので、本人任せにしておくとなかなか進まないでしょう。特に高齢の方は、足腰が悪くなると日々の生活で精いっぱいになり、片付けまでする気力も体力もなくなるものです。ですから一緒になって仕分けした方が後々のためにも良いのです。

遺品整理は仕分けする物の量が膨大です。一気に片付けてしまいたいと思いがちですが、それでは疲れてしまうだけです。部屋をコーナーに分けて、少しずつ進めていきましょう。迷ったら作業が止まってしまい、いつまでも進みません。仕分けに迷った場合は一旦保留にして別の作業にとりかかりましょう。仏壇や神棚などは処分に困るものの代表格といえます。これらは神社やお寺に相談しましょう。

遺品整理業者に頼む

遺品整理業者に頼むことにはメリットとデメリットがあります。メリットとしては、時間の節約、体力的な負担の軽減、遺品の処分や買い取りをしてくれる等です。また、整理する家が遠い場合でも対応してくれることも大きなメリットです。デメリットは費用がかかること、思い出の品を軽く扱われる、大切な物を処分されてしまったなどのトラブル等です。トラブルに関しては、遺品整理業者をよく調査して信頼して任せられる業者を見つけることで避けられます。悪質な業者も存在しますので、業者選びは慎重に行いましょう。