産業廃棄物の種類とリサイクル方法

廃棄物は一般廃棄物と産業廃棄物に区分されています。産業廃棄物とは事業活動によって発生した廃棄物で、廃棄物処理法で規定された20種類の廃棄物のことです。それ以外の廃棄物は一般廃棄物になります。解体工事を行うとたくさんの廃棄物が出てきますが、これらは産業廃棄物として区分され適切に処理されなければいけません。再利用できる廃棄物はリサイクルされます。ここでは解体工事によって発生する産業廃棄物とリサイクル方法をご説明します。

解体工事によって発生する産業廃棄物

産業廃棄物は20種類に分けられていますが、解体工事によって発生する産業廃棄物には「金属くず」「ガラス・コンクリート・陶磁器くず」「がれき類」「木くず」「紙くず」「繊維くず」などがあります。これらの産業廃棄物はそれぞれの種類に分けて適切に処理しなければなりません。中にはリサイクルができる廃棄物もあります。

コンクリート塊のリサイクル

解体工事によって発生するコンクリート塊のリサイクル率は99％を超えているとされています。コンクリート塊は主に「再生砕石」として再利用されます。再生砕石はタイルテラスや土間コンクリートの下地材、道路のアスファルト舗装の下地材とし利用されています。

木くずのリサイクル

木くずもリサイクル率の高い産業廃棄物のひとつです。解体工事によって発生する廃材は形状や状態によってさまざまな方法で再利用されます。木くずをさらに粉砕して製紙原料やボード原料にしたり、セメント原燃料、バイオマス燃料として再利用されたりすることがあります。

石膏ボード類のリサイクル

石膏ボードは石膏と紙に分けて別々にリサイクルします。状態のいい石膏は細かく砕いて再生石膏ボードとして利用することができます。石膏は水と反応させて固めることができるので、地盤改良材としの再利用も可能です。紙くずは製紙原料やRPF（リサイクル固形燃料）にリサイクルされます。

産業廃棄物を適切に処理する解体業者を選ぶことが大切

解体工事にはたくさんの産業廃棄物が付き物です。一般的な住宅の解体で4tトラック約15台分の廃棄物が発生するとも言われています。これらを種類ごとに分けてきちんとリサイクルされるようにする必要があります。もちろん手間やコストがかかりますが、これらの作業は解体業者が責任をもって行います。国の基準にそってきちんと産業廃棄物を処理できる解体業者を選ぶことで地球環境の保護に貢献することができます。