神戸の名建築(1)
神戸の名建築を訪れる
神戸には有名な建物がたくさんあります。歴史ある神戸ならではの建築物をご紹介いたします。
王子公園周辺の名建築
神戸市灘区にある王子動物園内の旧ハンター邸は、緑と白のかわいらしい雰囲気の建物です。窓が特徴的な模様になっていて、イタリアの大聖堂を想わせるアンティークな名建築です。現存する神戸の異人館の中では最大級のものとなっています。
王子公園にある神戸文学館は、神戸ゆかりの文学を集めた資料館で、煉瓦壁のゴシック様式のチャペル建物であり、異国の雰囲気を醸し出しています。その向かいにある兵庫県立近代美術館「原田の森ギャラリー」は空中に浮いた箱がイメージさる近大建築物で、面白いデザインになっており一見に値します。
神戸市中央区にある神戸市文書館は、池長孟コレクションの美術館として建てられましたが、戦後神戸市に譲られました。アールデコの建物で、南蛮船をイメージした玄関や照明器具など細部まで楽しんで鑑賞することができます。
東灘区の名建築
神戸市東灘区にある白鶴美術館はコンクリートで純和風を表現している建物です。白鶴の醸造元である嘉納家の私設美術館として建てられました。また、白鶴美術館の近くにある香雪美術館洋館も趣のある建物です。ドイツ様式を取り入れた明治時代の貴重な洋館です。
神戸市立魚崎地域福祉センターもクラシックな趣のある建物で、白いテラコッタで飾られているのが特徴的です。この建物を手掛けた建築家の清水栄二は神戸市役所から独立し、神戸市立御影公会堂の設計もしました。
三宮の名建築
神戸市中央区にある神戸ムスリムモスクは、青いドームの本格的なモスクです。イスラム装飾は普段目にする機会が少ない方は大変興味深く鑑賞することができるでしょう。
神戸市水の博物館はとてもシンプルなデザインの幾何学的な建築物です。大正期に流行していたセセッションというモダンデザインを取り入れています。近くには神戸市水の博物館より10年古い旧小寺邸厩舎があります。豪華なレンガ造の厩舎で、丸い塔が特徴的です。
神戸市中央区にある神戸教会も、神戸を訪れた際に一度は見てもらいたい建築物です。ゴシック風の飾り窓とバルコニーが見事で、正面アーチも本格的なゴシック建築となっています。神戸教会は阪神大震災を乗り越えた建物でもあります。