神戸市の歴史的建造物
神戸市の歴史的建造物の保全
モダンな建物が並ぶ異国情緒あふれるおしゃれな街で知られる神戸市。神戸は1868年の神戸港開港をきっかけとして、西洋の文化を積極的に受け入れながら発展しました。そのため、明治から昭和初期にかけて建てられた近代建築物や地域の文化を伝える古民家が数多く存在しています。
神戸市では、『神戸市都市景観条例』を制定し、歴史的な建築物などを保全し神戸らしい都市景観を守るための施策に取り組んでいます。
神戸旧居留地
東洋一美しい居留地といわれた神戸旧居留地。おしゃれなカフェや雑貨屋がたくさんあり、レトロな雰囲気の街並みは外国の街並みを彷彿とさせます。重要文化財である「旧居留地十五番館」は、旧アメリカ合衆国領事館として1880年頃に建築されました。阪神・淡路大震災で全壊してしまいましたが、沢山の人々の努力による復旧工事で当時の姿を取り戻しました。
神戸煉瓦倉庫
神戸煉瓦倉庫は1890年代後半に建設され、神戸港に到着する貨物の倉庫として使われていました。イギリス製の煉瓦を使用しており、とても稀少な煉瓦倉庫です。屋根等の改装が行われ、レストランとして再生されました。夜間はライトアップされ、神戸ハーバーランドのおしゃれな雰囲気を演出しています。
神戸税関旧館
神戸新港埠頭エリアのシンボル的存在である神戸税関旧館。円筒形の時計塔が特徴的な趣のある建造物です。時計塔のある本館は阪神・淡路大震災に耐え、増築され現在のような船をイメージした建物になりました。一般開放されるイベントがあり、港の風景を眺めながらランチ定食を食べたり、展示室を見学して税関の仕事について学ぶことができます。
デザイン・クリエイティブセンター神戸(旧神戸生糸検査所)
旧館はチューダー・ゴシック様式、新館はネオ・ゴシック様式で建設され、かつての神戸港の中心的施設でした。生糸は当時の日本の最重要産物でした。その生糸の品質を検査する機関の施設であり、品質の向上が図られたことによって日本は世界最大の生糸輸出国になったのです。西日本の数多くの製糸工場で生産された生糸が神戸生糸検査所を通って輸出されており、生糸産業にとって重要な拠点となっていました。
現在はデザインやアートのクリエイティブスペースとして活用されています。