神戸の名建築(2)
神戸の名建築を訪ねる
前回に引き続き、神戸を散策する時にはぜひ注目して欲しい有名な建物をご紹介いたします。
元町の名建築
神戸大丸もレトロな趣のある建物です。この周辺は隣接する建物との調和が重視されており、街全体が上品でレトロな雰囲気を醸し出しています。
神戸市中央区の三宮本通商店街にある河南工藝社は、1935年に建てられてほぼそのままの状態で残っている建物です。正面の看板まわりの模様が美しく、アールデコ風の欄間は一見の価値ありです。インテリアショップでしたが、現在改装工事中で今後どのように活用されるか未定です。
海岸通・ポートタワーの名建築
神戸市中央区新港町にある新港貿易会館は、船室のような丸い窓が可愛らしいモダンビルです。丸窓の幾何学模様がアールデコになっています。船をイメージさせるデザインは港町ならではといえるでしょう。
海岸通の名建築といえば、商船三井ビルディングは外せません。豪華絢爛な装飾が施された存在感は群を抜いています。入口が複数あり、それぞれデザインが違っています。神戸の海岸通を散策がてら確認してみると新しい発見があるかもしれません。
神戸の港の象徴といえば神戸ポートタワー。外側が赤く、全体が竹カゴのように編み込まれていて、中は白い建造物になっています。ライトアップされるといっそう美しく見えます。
神戸・ハーバーランドの名建築
JR神戸駅は、戦前に建てられた建物で、歴史あるコンコースは見どころが満載です。コンコースの円柱上部のラッパ型の柱の先の模様はとても特徴的で美しい形をしています。時計の文字盤はステンドグラスになっており、シャンデリアがぶら下がっている様子はとても趣があり、近代化された建物とは違った雰囲気のある駅構内となっています。
神戸市中央区にあるファミリアホールは、かつて旧三菱銀行神戸支店として使用されていました。きちんと計算された比例で構成されていて、細身のコリント式列柱など細部まで気を配られた美しい建物でした。現在は解体され外壁をそのまま再現し高層マンションに生れ変りました。
神戸の名建築といえば、真っ先に思いつくのが地下鉄みなと元町駅という人もいるでしょう。赤レンガと白御影石のコントラストが特徴的で、設計者の辰野金吾が好んで用いた様式です。元々のレンガ造りの建物は阪神大震災で全壊してしまい、その後駅の建物外壁として採用されました。