解体工事におけるトラブル
解体工事で発生するトラブルとは
大阪府の空き家は年々増加しています。高齢化社会に伴い、今後ますます増加するものと予想されます。放置された空き家は老朽化が進み、結果として解体工事を選択することになります。大阪のような都市では住宅が密集しがちであり、解体工事を行う際に近隣住民とのトラブルが生じることも多いです。解体工事の際に発生するトラブルとはどのようなものでしょうか。
近隣住民とのトラブル
解体工事の際、騒音や振動が生じることは避けられません。まず、一番にするべきことは近隣住民への挨拶です。解体工事により迷惑をかけることを予め伝えて回ります。事前に解体にかかる日数と一日の作業時間、作業車両で道を塞ぐ時間があればきちんとお知らせします。この場合、知らせておいた時間を守らないと当然苦情がきますので、時間はきちん守る必要があります。知らせておいた解体工事開始の前日に準備のため訪れても『聞いていたのと違う』という苦情が入る場合がありますので、準備が必要であればその旨もお知らせしなくてはいけません。また、粉塵に関してもきちんと対応する必要があります。解体工事ではどうしても粉塵が発生しますので、飛散防止シートでしっかり囲う必要があります。解体の際に隣の家を傷つけてしまった場合などは当然責任を取らなくてはいけません。そういった意味でも解体業者の選定は慎重に行いましょう。
解体業者とのトラブル
解体や撤去をしてほしいもの、しないでほしいものについて意思疎通ができていないために、残して欲しかったものを捨てられてしまったというケースがあります。大事なことほど、しっかりと確認することが必要です。また、解体工事の費用がどんどん追加され、当初想定していた額を大幅に上回ってしまうというケースもあります。これは、予め掲示している価格が極端に安い業者によくある話ですので、あまりに安い解体費用を提示する業者には注意しましょう。近隣住民からの苦情が来た場合に適切な対応をしない、期日を守らない、清掃をしない等、作業態度が悪い業者もあります。解体業者を選定する際には、このようなトラブルが起こらないよう、予め会社についてよく調べておきましょう。解体業の許可証等が確認できるかは重要な判断ポイントです。また、実際に解体工事をする際に行政に届けを出しているか、アスベスト等の有害物質を適切に処理しているかどうかを確認する必要があります。
価格の安さで選択すると、後々トラブルが生じることになる場合が多いです。トラブルを避けるためにもある程度の費用を惜しむことなく信頼できる業者を選定しましょう。